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2010年02月13日

開発許可以前の状況(両備社員)3名の陳述書

2010年1月19日(火)16時00分から岡山地方裁判所353号ラウンドテーブル法廷で住民訴訟第一次(3世帯)第15回口頭弁論準備手続きが行われました。

裁判前日(1月18日)に、被告(両備)から提出された準備書面4 (現在の土壌汚染状況は被告が宅地開発した当時、予見できない) に添付された被告側証人(両備社員)3名の陳述書(乙第24号証・25号証・27号証)、を掲載します。


次に、両備社員の陳述書(乙第25号証)です。


陳述書

平成22年1月18日
住所 岡山市中区桑野×××―×
氏名   ○ ○ ○ ○     印

第1 身上・経歴

1 私は、本件訴訟の被告である両備ホールディングス株式会社の従業員で、現在は資産管理部の仕事をしているものです。

2 私は、本件不動産の開発許可・宅地造成について、被告(当時は両備バス株式会社。以下「会社」と言います)側の担当者をしていましたので(当時の役職は企画開発課係長でした)当時のことについてお話しいたします。

第2 開発許可以前の状況について

1 私は、小鳥が丘団地の北にある小鳥の森団地の販売も担当していました。その関係で、小鳥の森団地にはほぼ毎日と言っていいくらい通っていたのですが、分譲が相当程度進んだ段階で、住民の方から悪臭についての苦情が出るようになりました。
 特に夏場になると、南から風が吹いてきて、しかも暑さからか住民の方は窓を開けているので、ひどい臭いがしました。私も現場にいたのですが、夏は旭油化の工場から北に約200メートル離れた現場販売所にいても臭いがするような状態でした。
 ただ、悪臭についての問題は昭和50年頃からあったのですが、小鳥の森団地は順調に分譲され、昭和56年12月までにはその約84%にあたる219区画が販売済みでした。

2 もちろん旭油化の工場にも近づいてみたのですが、特に工場の周りは臭いがきついというわけでもなく、全体的に同じような臭いがするといった状態で、原因についてはわかりませんでした。

3 もちろんこういった問題については行政も気づいており、昭和51〜52年頃には岡山市の公害課だか岡山県の保険所だったかの依頼した環境保全事業団の測定車が来ていろいろなデータを取っていたようです。
 あまり詳しい話は覚えていませんが、メチルメルカプタン、硫化水素、アンモニアが基準値をオーバーしていたという話を誰かから口頭で聞いたように記憶しています。
 もっとも、そうした問題が片付く前に私は小鳥の森団地からは離れて別の現場に向かいましたので、その後の経過についてはよく知りません。結局会社がその土地を買い取り、臭気対策工事をしたと聞きました。


第3 開発許可について
1 実際に第1期の開発許可が下りる半年前くらい(昭和62年4月頃)に、当時の常務だった○○○○氏から、本件土地について命令を受けました。
 そろそろその土地で問題になっていた臭いも落ち着いているだろうから、本件土地を住宅団地に変えようと思っている。そのために必要な開発許可を取れ、ということでした。

2 それで私もあの悪臭がどうなったのか気になり、現場に行ってみました。私が知っていたときとはずいぶん異なり、悪臭はほぼ全くといっていいほどしませんでした。
 その後も様々な用事で現場に行きましたが、せいぜい風の無いどんよりした天気の日にドブ川のような臭いがする程度でした。なお、臭い以外の問題があると言う事を会社から聞かされたことはありません。

3 現地の状況でしたが、土壌を撹拌する作業を行った後というような状態でした。当時の地面の様子や色について言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、ちょうど畑の土が乾いて、白色や灰色っぽくなったような状態だったというのがわかりやすいかと思います。
 今回、旭油化工場があった時の写真(甲第10号証)や、現在土を掘り返した時の写真(甲第31号証)を見せてもらいましたが、この様な黒い土は当時全く見ていません。
 私が当時現地で見たのは真砂土の色(学校のグラウンドのような薄い茶色)とも違う、畑の土が乾いたような白っぽいというか灰色っぽい色の土が全面に広がっていた光景でした。
 現地は更地になっており、建物はもちろんのことドラム缶やコンクリートなどもありませんでした。部分部分を見ればでこぼこしていましたが、全体としてみると平坦地だったように思います。

4 その後、開発許可申請に必要な手続きを行っていきました。手続自体は山崎測量設計というところにお願いしています。行政側は確か第1期の開発の時は岡山県の建築課が担当していたかと思います。
 もちろん岡山県も旭油化のことについては十分知っていたと思いますが、開発許可の際に臭いのことについて何か条件を付けられたり、あるいは注意喚起されたりするようなことは一切無く、問題なく開発許可がおりました。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/kotorigaoka/view/20100213





次回に続く





次回に続く
http://blogs.yahoo.co.jp/kotorigaoka/50176030.html



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Posted by 大阪水・土壌研究会員 at 14:55│Comments(1)小鳥が丘団地土壌汚染
この記事へのコメント
小鳥が丘の土壌汚染は、何の落ち度も無くマイホームを買った住民が不条理な土壌汚染事件に巻き込まれています。

一般市民が企業相手に裁判を提訴し、公判維持していく負担は想像以上のストレスがたまります。


両備ホールディング・岡山市・岡山県・環境省・国土交通省等は誠意のある適切な対応を行うことを切に希望します。
Posted by 土壌汚染研究家 at 2010年07月17日 17:59
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